2012年8月12日日曜日

第1回 荘園マルシェを終えて

本日、無事、荘園マルシェが終わりました!

ねらい通り、ファミリー、女性の皆様 200名近くの方に来ていただくことができました!


事業提案してから、ずっとこの日に向けて、いろいろ仲間とともにアイデアを出し合い、相談し合ってきました。
ほんとうに多くの方から、さまざまなサポートをいただきました。
本当にありがたく、心から感謝しています。
ありがとうございます。

単発イベントをするのではなく、継続的なイベントを、本業の仕事、家事などをするなかで、開催することは、本当に大変なことでした。

しかも、同時並行で動物の大切な命を預かる事業もさせてもらっています。

補助が出るとはいえ、人件費はゼロで、
電話での打ち合せ・調整にもかなりの時間を費やしています。
睡眠時間も確実に減り、疲労も確実に蓄積されています。

ほんとに一緒にやっている仲間には感謝の気持ちでいっぱいです!



一生懸命やったからこそ、浮き彫りになった田舎の現状。
田舎特有のいろいろな問題にも直面しました。

(以下、きれいごとを言っていないので、読みたい方だけ読んで下さい。)




過疎化で安くない区費をきっちり支払い、
過疎化・高齢化で人手の少ない草刈り、祭りなど地区の活動に極力参加していも、
「よその人がやってる」と言われると、なんだかなって感じです。
「よそから来た人」と正確に言ってほしいです。もっとも、この地で生まれ育ったコアメンバーもいるんですが・・・。
溶け込む努力も必要ですが、受け入れようとする努力も必要では??
年をとれば、変わるのは難しいことも重々承知ですが、変わらないと地域の存亡にもかかわる気がしますし、もはや好き嫌いを言っている場合ではない気がします。
人と人との関係においては、お互い歩み寄ろうとする姿勢が大事だと思っています。

もともとから住んでいる方だけでイベントができるのであれば、自分が出る幕はほとんどないはずです。
しかし、行政頼みと言うか、行政任せと言うか、主体性の失われているイベントを見て、正直「これはまずい。このままではまずい」と心底危機感を持ちました。
行政にやってもらって当たり前。こんな考えでは、イベントも盛り上がらないでしょう。
運営側がほんとに楽しんでいるイベントって、わくわく感がすごくあるのですが、
やらされている感のあるイベントは、マンネリ感、事務的にただやっているだけ感が伝わってしまいます。こうこうするのは、去年もこうやったから、でいいのでしょうか?去年そうやって、お客さんの反応やスタッフの反応はどうだったから、もっとこうしたほうがいいという意見の出し合いが必要では。

この点、荘園マルシェは、ちょっと疲れている感もあったかもしれませんが(^^;)、
やりたいことをやっているので、いい雰囲気ではなかったのかと自負しています。

会場費を払って開催するにもかかわらず、「勝手にやっている」と言われましたが、
何が問題なのかよく分からないって感じです。

「友達しか来てない」と事実と異なることを言われますが、
ほんとうにいいと確信するイベントだったら友達呼びます!
ただ仕事だからやっているイベントだったら友達わざわざ呼びません。
友達だって、暇ではないから、最優先にしたいと思わないと来てはくれません。
人集めを自分でしてみないと分からないことです。
広報も集客も行政任せでは絶対分からないでしょう。

ちなみに、今住んでいるところは、自信を持って、友達にもぜひ来てと本音でいえるところです。
仕事だから来てというだけとは気持ちの入り方が違います。

「利益出ない。」
短期的に見れば、たしかにそうでしょう。
しかし、長期的に見ると、どうでしょうか?
最大の売りの減農薬のお米ともリンクする有機野菜やごはん。

住民自らが、10年後20年後の生き残り策を考える必要があると痛感しています。
では、どうやって、考えてもらうか?悩ましいところです。
いいお知恵があれば、ぜひ貸していただきたいです。
昭和の町以外にも、山崎亮さんに来ていただきたいと思います。


「マルシェってよくわからん。横文字ばっかり」とのご指摘をいただいたので、
地区全戸にマルシェとは市という意味ですなどと印刷した文書を全戸配布しました!
なので、わが地区は全員「マルシェ」というフランス語の意味が市ということを知っています!
ほんのちょっぴりですが、荘園マルシェをきっかけに、国際的、文化的になった気がします!?

過疎化の問題というのは、その地区にもなにか原因があるのではないか、
もはやきれいごとばっかり言っていても、何の進展もないなとも思いました。

口で「都市と農村の交流が大事」といっても、
金を落としてもらうことだけを考えていては、だれも来ないでしょう。
本当に交流したいのかが分かる人には分かります。伝わります。

顔と顔を合わせる交流のひとつとしてのマルシェ。

レジに並んで、バーコードを読み取り、ただ金額がはじき出されるのではなく、
心をこめて汗を流し真剣に栽培している生産者による、おいしい食べ方・上手な保存法まで分かる話を直に聞いたりして、生活の知恵までつくマルシェでのお買い物こそが生活を豊かにするのではないかと体感しました。

今日、本当に感動しました!
同じ地区の移住者で畑にいそしんでいる方に、いろんな話を聞いて、ほんとすごいし、
こんな感動をもっと多くの方にも味わっていただきたいなと強く思いました!
そして、この方からまた買いたいって!

エンゲル係数高くてもいいのでは?
農家さんが、大切に手間暇かけて生産している作物にお金をかけることは、すばらしいこと!
安全な食べ物が、健康な体を作ります。


ほんとうにマルシェをやってよかった。

マルシェをやることで浮き彫りになったこれらの問題ひとつひとつとしっかり向き合うこと、
言うべきことはきちんと丁寧に伝えることが、
仮に当初反発を招いたとしても、
この地区の今後のためにも必要だと感じています。

荘園マルシェは、ただたくさんの方が来ればいいという考えではやっていません。

お客さんとお店の方が、コミュニケーションとりながら、楽しくお買い物できる場所であり、
マッサージなどで日頃の疲れをほぐせるあったかい場所でありたいと私は思っています。
300人来たから成功ではなく、100人でも150人でも、少しでもマルシェを楽しみに毎回都合をつけて来てくださるお客さんがいれば、それでいいと思っています。

運営者、出店者、お客さん、お互いが協力し合える、単にものを売り買いするだけでなく人間関係が気づけたら最高だなと思っています。(個人商店での買い物が主流だった昔はきっと当たり前だったはずではないかと思いますが)



過疎化が問題となってもう何年たったでしょうか?

手をきちんといれれば住めるはずの古民家が朽ち果てていき、また新しいマンパワーが入ってくる可能性がどんどん下がっています。
なにしろ、私が今の地区に住めているのは、貸し家があったからです。
イベントをやることだけでなく、過疎化の抜本的対策としての古民家再生支援、移住支援、もっと力を入れていい分野だと思います!

縦割りでは絶対にいつまでたっても解決できない。

自分だからこそできることは何か、もっと考えていきたいと思っています。

本気と本音が必要な時期がもう来ていると確信しています!

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